活動報告(ブログ)

BLOG
TOP > 就労系福祉の現場報告 > ネットとリアル

ネットとリアル

奈良県は新型コロナウィルスの感染者が50名を超えました。都会では医療機関が発熱やPCR検査の依頼等が殺到して対応に苦慮しており、また感染予防に不可欠な防護服、マスクや消毒液などが不足しているとの報道もあります。政府の緊急事態宣言の発令後に奈良県も大阪や兵庫から通勤される方の自粛要請が出されましたので、ぷろぼのでも大阪在住の職員は、業務を調整してできるだけ在宅勤務をするようにしています。また利用者からも近隣地域で感染者が出たことから公共交通機関の利用を心配される方もおられます。厚労省等からも障害者福祉施設の運営について、いくつかの通達がきていますので、今後の感染状況を見ながら細やかな対応をしていきます。

このような状況でも就職に向けて多くの方が日々の訓練に取り組まれています。希望される職種や企業に就くことを目標に、ビジネスマナーの習得やPC操作やタイピング、また作業系や農業などの技能の習得を目指しています。福祉は地域の安心・安全を維持する役割があり、医療機関と同様に地域資源になりますので、状況が緊迫してもできるだけ開所して、障害者支援を継続する準備をしています。また通所ができなくなっても在宅訓練ができるように、利用者の自宅のWifiの契約、PCの所有、スマホの活用などを再度確認して、オンラインでの支援ができる体制を進めています。

近年、企業や教育機関ではICTが幅広く活用されていますので、ぷろぼのも1年前から障害者のテレワーク支援を進めてきました。主に障害により移動が困難な方、公共交通機関で多くの方と接することが気になる方、また慣れた生活環境で仕事と休息を安定して取りたい方などが利用しています。

通所と在宅を併用する取り組みは、時間管理や運動などの日常の生活リズムを維持することが大切になります。新型コロナの拡大が終息するまでの間は、通所のみを希望している方も在宅で訓練することになります。当初は戸惑われると思いますので、馴れるために今の時点で体験を進めています。事業所では、訓練中も人の動きを感じることや他の方の話声が聞こえてきますが、オンラインでは課題に集中するのみになり、静かな環境になりますので、オンラインアプリのグループ表示機能をonにして、画面から話し声や他の方の表情を見ることができるようにして、孤独感を少なくし通所のように連帯している雰囲気を作っています。ネットはリアルな対面ではないので、十分ではありませんが人が持つ「幅広い感覚」に期待して、日常を感じてくれる場づくりを意識しています。

サービス紹介

放課後等デイサービス

中高生のうちから将来の自立や就労に備えたい方に向けて、パソコン操作、ソーシャルスキルトレーニング、体幹トレーニング、創作活動の4つのプログラムを通じて、表現力や自己理解を深めながら、自立に向けた力を育てる機会を提供しています。

相談支援

どの支援が自分に合っているのかを知りたいご本人やご家族に向けて、幅広い福祉サービスを一貫して運営する強みを活かし、実績ある専門職が連携。制度の仕組みを丁寧に整理し、就労や生活支援への安心できるスタートを支えています。

自立訓練(生活訓練)

就労や自立に向けて、生活面の力を整えたい方へ向けた支援です。生活リズムの安定、対人関係の練習、金銭管理や買い物など、日常生活に必要な力を身につけるプログラムで、個別支援計画に基づき、自分のペースで「できること」を増やしながら次のステップへつなげていきます。

就労移行支援

「働く力を身につけたい」「就職をめざしたい」と考える方に向けて、IT、ビジネスマナー、企業実習などを通して就職に向けた力を段階的に育てるプログラムです。希望や特性に合わせて訓練をカスタマイズし、独自の支援ツールを活用しながら、自分らしい働き方を一緒に見つけていきます。

就労継続支援(A型/B型)

仕事の経験を積みたい、自分のペースで働き続けたい方に向けて、PC解体、在宅作業、バーチャル業務など特性に応じた多様な働き方を提供しています。作業を通じてスキルや役割経験を積み重ねることで、社会参加や次のステップにつながる土台づくりを支援します。

就労定着支援

働き始めたあとも安定して働き続けたい方に向けた支援です。心身や環境の変化に応じた定期面談や企業連携、関係機関との情報共有などを通じて、継続的なサポートを提供しています。

就労選択支援

就職を目指したいが、「どの支援が自分に合っているのか分からない」という方に、就労移行支援・継続支援・生活訓練など、就労につながる複数の制度を比較し、特性や希望に応じた進路を一緒に検討します。
それぞれの特徴や違いを丁寧に整理しながら、“はたらく”への最適なスタートを導きます。

CONTACT US

見学・ご利用について等
お気軽にご相談ください

各事業所の見学予約や、ご利用についてのご質問など、まずはご相談ください。
お電話・お問い合わせフォームのほか、LINEでのご相談も受けつけております。