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しゅうろうしえんから

今年は10月1日が中秋の名月になります、この時期になるとの山のすすきが色づいて秋風に揺られている姿は印象的に映ります。以前は奈良から信楽の里まで1時間ほどドライブして、すすき狩りに出かけ、ついでに少し大きめの信楽のお茶碗を買い求めました。土色のお茶碗と真っ白なご飯のバランスが好きで食欲を注がれたものです。

例年ならば、この時期は障害者の就職活動が活発になりますが、新型コロナ禍で採用も慎重になっています。ハローワークの求人応募率も1.1倍ほどに急速に下がり、企業の見学や体験も慎重な状況です。

障害者福祉の就職活動は福祉の「就労支援」と「就職支援」の2段階で構成されています。福祉の就労支援は、働くことを希望する方が利用され、3か月ほどは社会人スキルの確認や習得を主に訓練プログラムを作ります。習得の程度に応じて、個別にいくつか働くための課題を具体化して、できることを増やしていきます。その後、企業見学や体験などを併用して、日頃の訓練成果を総合的に判断して「就職準備性」が向上したことを確認して、福祉の就労支援の役割は終了したことになります。

本来であれば、それ以降はハローワークや就職支援を担当する機関が企業就職の支援をすることになりますが、最近の福祉制度では企業就職までを福祉の就労支援とみなすようになりました。そのために福祉の就労支援が終了した後に、就職支援として、履歴書の書き方、ハローワークの登録、面接練習を加味するようになりました。また実際の業務を模した実務訓練を組み入れ、時間内に成果に業務ができること、毎回繰り返しできることを課題に訓練することになります。

福祉の就労支援が社会性を重視する背景には、就職することを目的にするだけでなく、就職後に長く働き続けることができ、さらにキャリアアップにつながることを期待していることが理由になります。昨今、特別支援学校を卒業後に就職された方たちの短期間での離職が課題になっています。就職して社会経験を得て成長する従来の社会人育成の方式が徐々に崩れていることを実感しています。企業にもまた家庭にも余裕がない状況が生じていますので、福祉がその間を繋ぐ役割を担うことの重要性を感じています。

サービス紹介

放課後等デイサービス

中高生のうちから将来の自立や就労に備えたい方に向けて、パソコン操作、ソーシャルスキルトレーニング、体幹トレーニング、創作活動の4つのプログラムを通じて、表現力や自己理解を深めながら、自立に向けた力を育てる機会を提供しています。

相談支援

どの支援が自分に合っているのかを知りたいご本人やご家族に向けて、幅広い福祉サービスを一貫して運営する強みを活かし、実績ある専門職が連携。制度の仕組みを丁寧に整理し、就労や生活支援への安心できるスタートを支えています。

自立訓練(生活訓練)

就労や自立に向けて、生活面の力を整えたい方へ向けた支援です。生活リズムの安定、対人関係の練習、金銭管理や買い物など、日常生活に必要な力を身につけるプログラムで、個別支援計画に基づき、自分のペースで「できること」を増やしながら次のステップへつなげていきます。

就労移行支援

「働く力を身につけたい」「就職をめざしたい」と考える方に向けて、IT、ビジネスマナー、企業実習などを通して就職に向けた力を段階的に育てるプログラムです。希望や特性に合わせて訓練をカスタマイズし、独自の支援ツールを活用しながら、自分らしい働き方を一緒に見つけていきます。

就労継続支援(A型/B型)

仕事の経験を積みたい、自分のペースで働き続けたい方に向けて、PC解体、在宅作業、バーチャル業務など特性に応じた多様な働き方を提供しています。作業を通じてスキルや役割経験を積み重ねることで、社会参加や次のステップにつながる土台づくりを支援します。

就労定着支援

働き始めたあとも安定して働き続けたい方に向けた支援です。心身や環境の変化に応じた定期面談や企業連携、関係機関との情報共有などを通じて、継続的なサポートを提供しています。

就労選択支援

就職を目指したいが、「どの支援が自分に合っているのか分からない」という方に、就労移行支援・継続支援・生活訓練など、就労につながる複数の制度を比較し、特性や希望に応じた進路を一緒に検討します。
それぞれの特徴や違いを丁寧に整理しながら、“はたらく”への最適なスタートを導きます。

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