活動報告(ブログ)

BLOG
TOP > 就労系福祉の現場報告 > 福祉にかかわる意味

福祉にかかわる意味

私は50才まで民間企業で働いていました、その際に働く目的や人生の目標などを真剣に考えることはありませんでした、ただ概ね目の前にある課題に取り組むことが日々の仕事であり、目的でもありました。特に「ものづくり」という視点を大事にして、企業内で完結する取り組みについて、思いの大半を注いでいました。

それが病気をして「声」を失い、その時点で従来の仕事を続けることができないと判断して整理をしました。病状は深刻な状況でしたので、もし生き続けることができれば・・など将来のことを想像する余裕はまったくありませんでした。闘病生活の末にどうにか生きることの可能性を得て、新たな人生を歩むことになりました。

新しく命をいただいたことで、ようやく未来を生きることを考え始めましたが、正直その時点ではなにも新たなことを思いつくことができなくて、不安がいっぱいでした。この年齢で慣れ親しんだ仕事を失ったこと、これから新たに挑戦することの大変さを痛感していました。

そのような時に「社会」との関わりで生きていくことに触れました。私にとっては新たな視点であり、それが市民活動や福祉活動でした。これまではたえず自分が主体になって「もの」を具現化することをしていましたので、「人」と関わり、寄り添って働き生きていくことは新たな世界を知ることになりました。

出発はこのようなことでしたが、それからが大変でした、知らない言葉が目の前を飛び交うのです。日本語なのですがなんとなく意味が分かる程度でした。猛勉強はここから始まり、市民活動、福祉のこと、障害のこと、心理のこと、脳科学のこと、哲学のことそして働く仕組み、生きる仕組みなどの書籍を読みあさり、セミナーを受講しました。おかげさまでどうにか10年間、福祉分野にかかわることができています。

私は年齢を経て「福祉」にかかわることで福祉の本質を理解できたと考えています。「人」を大切にするとは、どのような方とも対等で平等であり、「人」の尊厳を認めることなのです。比較することや違いをことさら強調することではなく、ましてや恐怖や危害を与えることではないのです。その精神を伝え理解してもらうことは大変なのですが、福祉はそれを伝え続けることに意味があると信じています。

サービス紹介

放課後等デイサービス

中高生のうちから将来の自立や就労に備えたい方に向けて、パソコン操作、ソーシャルスキルトレーニング、体幹トレーニング、創作活動の4つのプログラムを通じて、表現力や自己理解を深めながら、自立に向けた力を育てる機会を提供しています。

相談支援

どの支援が自分に合っているのかを知りたいご本人やご家族に向けて、幅広い福祉サービスを一貫して運営する強みを活かし、実績ある専門職が連携。制度の仕組みを丁寧に整理し、就労や生活支援への安心できるスタートを支えています。

自立訓練(生活訓練)

就労や自立に向けて、生活面の力を整えたい方へ向けた支援です。生活リズムの安定、対人関係の練習、金銭管理や買い物など、日常生活に必要な力を身につけるプログラムで、個別支援計画に基づき、自分のペースで「できること」を増やしながら次のステップへつなげていきます。

就労移行支援

「働く力を身につけたい」「就職をめざしたい」と考える方に向けて、IT、ビジネスマナー、企業実習などを通して就職に向けた力を段階的に育てるプログラムです。希望や特性に合わせて訓練をカスタマイズし、独自の支援ツールを活用しながら、自分らしい働き方を一緒に見つけていきます。

就労継続支援(A型/B型)

仕事の経験を積みたい、自分のペースで働き続けたい方に向けて、PC解体、在宅作業、バーチャル業務など特性に応じた多様な働き方を提供しています。作業を通じてスキルや役割経験を積み重ねることで、社会参加や次のステップにつながる土台づくりを支援します。

就労定着支援

働き始めたあとも安定して働き続けたい方に向けた支援です。心身や環境の変化に応じた定期面談や企業連携、関係機関との情報共有などを通じて、継続的なサポートを提供しています。

就労選択支援

就職を目指したいが、「どの支援が自分に合っているのか分からない」という方に、就労移行支援・継続支援・生活訓練など、就労につながる複数の制度を比較し、特性や希望に応じた進路を一緒に検討します。
それぞれの特徴や違いを丁寧に整理しながら、“はたらく”への最適なスタートを導きます。

CONTACT US

見学・ご利用について等
お気軽にご相談ください

各事業所の見学予約や、ご利用についてのご質問など、まずはご相談ください。
お電話・お問い合わせフォームのほか、LINEでのご相談も受けつけております。